"Fears and Hopes"

恐れと希望

世界は゛完全゛からはほど遠い。だがアーチストとして写真家として私はこれまで、否定的な部分でなく、肯定的な部分に集中してきた。けれどもシリーズ [Cityscapes]を撮り始めたとき、私は自分の写真に、社会について のドキュメンタリー 的 提言が 求めずして 現れているのを発見した。
後にポーランドにある強制労働収容所アウシュビッツで  撮った自分の写真を見て、「この写真をどのように使えばいか」と悩んだ。そこで起こった出来事を感じることはできるけれど、視覚化するのは難しい。そこで その写真といろいろな人形とオブジェでジオラマにすると、そこに、ある意味をもたらすことが出来たのである。
戦争とホロコースト は恐れと 傷心 をもたらす。その癒しを祈る宗教的な イコンは、宗派によらず、希望を表している。周囲に存在する自然は、慰安と自由と感謝の普遍的な場所となっている。


エドワード・レビンソン
2002-
2006